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巨星

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秋晴れの穏やかな日、小梅が逝かれた。
10歳、人間なら60~70歳、まだまだというお年であった。
最後はお気に入りの廊下で、静かに黒目になられた。

家の横の巨石の中に高級車で乗りつけた人から捨てられ、ガクに拾われた。
梅の花咲く季節で小さかったので、「小梅」に。小さいころは尻尾が長くて静かな猫だった。
黒っちに教育されて手のかからない、でもちょっとおばかな猫・・・というイメージであった。
いつの間にか黒っちより大きくなり、黒っちが旅に出てからは急に賢くなった。
大きさは小梅の名を言うのがはばかられるほどで、なかなか笑えた。
そんなでかくなった小梅だが、運動神経はかなりのもの。
天才黒っちの狩りは身体能力を生かしての見事な狩りであったが、
小梅の場合はモグラが顔を出すのを延々と待ち続ける・・・、ただ仕留めるときは素早い、こちらも天才だった。
しばらくは外猫であったのだが、横の家よりクレームが来て家猫になってもらった。
よく順応してくれた。
去勢のときだったか、腹を裂かれたときだったか、入院してから突如鳴き猫に変身。
口うるさいおばさんになった。
かみさんが入院している間は、なんか小梅によく話しかけていたような気がする。
おかげであまり落ち込まずに済んだような気がする。

後輩には恵まれず教育しがいがなかったのであろう、麦であきらめてからは放置気味だったようだ。
かなりの意地っ張りで、薬飲ますときなんかは歯を食いしばって大変。
食べ物にもなかなか厳しく、オレが間違った飯を買ってくると食べてくれなかったり。

愛想はとてもよくて客人が来るとすかさず接待に現れていた。
家族にももちろん愛想良し。夜はいつも横で寝てた。黒っちがいた頃は遠慮してたけど。
朝トイレに行くときは必ずついてきて、終わるまでチェック。
オレの股間が気になって手を出して怒られたことも何度か。
外で何かしてるといつも窓際でチェック。心配してくれてたのかなあ・・・。
外から帰ってくるといつも出迎えてくれた。
夜帰ると眩しそうな顔がかわいらしかった。
この顔写真に撮っておこうといつも思ってたのだが叶わず。

犬友社さんで火葬してもらった。
営業っぽくなく、事務的でもなく、なかなかよい感じの葬儀社。
移動式の火葬場だが、連れて行って火葬。
腹の中に薄緑の何かと黒い何かがあった。
胆嚢、すい臓がダメージを受けていたらしいので、やはりかなり悪かったのだろう。
骨壷は小さい・・・。
せっかく喉仏を横によけてくれて最後に入れるはずだったのに、忘れて普通に入れてしまった・・・スマン・・・。

人生楽しく過ごせたことを祈る。

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自分のときもこのようであればよいなあ。

by oisanM | 2010-10-16 11:00 | 犬猫  

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